【PING ZING アイアン ベリリウムモデル】は柔らかい打感だけでなくプレーする喜びも提供してくれます

タメゴローです♪

以前に書かせてもらいました、PNG ZINGアイアンの記事、

クラシックな【PING ZING アイアン】は驚きの直進性を持つ、すばらしいクラブです

で、とっても気に入ってしまった【ZINGアイアン ステンレスモデル】。

今回はついに【ベリリウムモデル】を入手しちゃいましたので、そのことについてです。

お察しの通り、今回もウキウキしながら書いてます笑

1.ZINGアイアンって?

ご存じない方も多いかと思いますのでおさらいを。

【ZINGアイアン】とは、ゴルフクラブメーカーであるPING(ピン)が1992年に発売したモデル名です。

1982年に発売され劇的に大ヒットした前作【EYE2アイアン】の次のモデルで、EYE2ほどではありませんがこれもそこそこ売れたモデルということもあり、2020年現在でもUSEDとして市場に出回っている不思議なクラブだったりします。

また社長兼開発者であるカーステンさんの合理的な理論を採用した、「とてもとても特徴的なヘッド形状」を持つクラブで、好き嫌いの激しく分かれるクラブでもありました。

2020年現在からすると28年前のクラブとなりますので、現在ではEYE2などと共に「クラシックピン」と呼ばれたりもしています。

ちなみにUSEDの現在価格ではセットで3~6千円程度のものから、ベリリウムなど希少モデルだと3万円程とクラブの状態により様々ですが、発売当時は28年前なのに関わらずなんと【セットで15万円】ほどしてたモデルです(ベリはもっと高い20万円オーバー)。。。

28年経った今でも愛用者はおり、特にLWやSWなどのウェッジとロングアイアンはプロでも少し前まで好んで使われていた程だったりします。

詳しくは、タメゴローが実際に入手して使ってみた記事、

クラシックな【PING ZING アイアン】を、練習場で【EYE2】【I25】と打ち比べてみた

をご参照頂けるとありがたいです。

 

 

2.ベリリウムモデルって?

そんなZINGアイアン、特徴的な形状とその打感と性能にタメゴローが惚れてしまったことから、よりクラシックな独特の雰囲気のある

【ベリリウムモデル】

が欲しくなり、長らく状態のよいものをさがしておりついに入手がかないました。

(この直線の少ない有機的なフォルムが変態的で大好物です)

早速打った感想などと思いましたが、その前に「ベリベリ」言っているけど、ベリリウムって何?っていう方に少しご説明ですね。

(ベリリウムは知ってるからいいよ、って方は飛ばしてくださいね)

タメゴローがピンのクラブやシャフトの師匠とあがめるgreishi_7146さんが書かれている

”神”ブログ The Bank Of Putters 様

より引用させて頂くと、

~ここより引用~

「ピンにおいてアイアン、パターに使われていた合金【ベリリウムカッパー】アイ2ブーム以降、『ベリ』『カッパー』『BC』等の略称で呼ばれていました。~中略~

合金=素材としての特徴はいくつかあるようです。科学的な事は門外漢なので定かではありませんが、非常に柔らかい銅にベリリウムを配合することで強度を増す、というのが主たる目的で、合金としてのBeCuは高抗張力で大きな弾性を持ちます。

柔らかく弾きが良い、というイメージにはいちおう合致しているように思えます。

比重はステンレスより大きいので、同じ物ならばベリリウムのほうが若干重くなるようです。

アイアンではEYE2, EYE2+, ZING, ZING2 (ウエッジのみ), ISI の5モデルにBeCuがありました。

EYE2, EYE2+のBeCuはもともと人気が高かったですが、最近では
ZINGのBeCuが中古で人気があるようです。

これは「需要も少ないけど供給はもっと少ない」という、少ないなりの品薄が招く事態だと思われます。~以下略」

~以上引用~

greishi_7146さんが上の引用文とは別でも触れてましたが、社長さんだけどエンジニアでもあったカーステンさんは、ピンのゴルフクラブはそれまでの職人技に頼ったものでなく、「工業製品として安定したもの」を作りたかった人だったのではないかとタメゴローも感じます。

カーステンさん(ピンゴルフ創業者)

出典:ANSERFREAK様 HP

ですので「ステンレス鋳鉄のクラブ」というのがピンのスタンス(立ち位置)でありフロントマン(顔)、またそれを劇的大ヒットで体現したのが【EYE2アイアン】だったのでしょう。

EYE2の大ヒットで思想に間違いがない、と確信したカーステンさんが次の一手として、当時も今も手作業の多い軟鉄鍛造に対し、工業製品でももっと良いものをと考えられたのが、「ベリリウムカッパー」をクラブの材質として採用することだったようです。

話が長くなってしまいましたが、結局

 

「手のかかる軟鉄鍛造に負けない!カーステンさん的安定の工業製品で【ベリリウムモデル】爆誕!」

と言ってもいいのではないかと思います。笑

結果としてベリリウムモデルのレビューなどでも「打感が柔らかい」と好ましいものをよく目にしますので、カーステンさんの思惑は大きく外れていなかったのではないでしょうか。

 

3.ベリリウムモデルを打ってみると

さてさて前置きが長くなりすみませんでした。

届いたら行かざるを得ないですね。

そう、試し打ちに!笑

早速スタンドバッグの中身を入れ替えて、いつものレンジにゴーです。(ドットカラーについてはまたいつか)

(しれっとした顔でS兄弟が同席してますが、ロフトの階段上必須笑)

ステンレスのZINGアイアン自体は

【PING ZING アイアン】で実際にゴルフ場でラウンドしてみた

でも触れました通り、ZINGアイアンをコースにデビューさせてから使用しつづけており、EYE2ベリリウムと合わせて、もはやタメゴローのエースアイアンとなっておりました。

やはりあまりサイドスピンがかかりにくいのか「曲がりにくい」ことが大きく、とてもシンプルにプレーできております。

Gシリーズに似た「とにかくまっすぐ!」な直進性を強く打ち出したコンセプトを感じます。(クラブの性質は違いますが)

そのため「ちょいフェード」や「保険にドロー」なんて玄人な攻め方のコントロールショットをするなら、EYE2の方が挙動を反映させやすいと思います。

またEYE2では7Iで140Y程度だったロフト角設定も現代的なものに近く、7Iで150Y程度と、あまり「古いクラブ」という感覚を気にさせませんでした。(もちろん7Iで170Yなどのストロングロフトではありませんが)

そんなZINGが”ベリリウム化”しただけなので、感触的にそんなに大きな違いはないだろうと思いつつ打放しのレンジに入ります。

まずスイングしてみると、ステンレスに比べてベリリウムの方が全体に”じわっと重く”より”ヘッドのきいた”感じに感じられます。

少し重めのJZスチールのシャフトも相まってかと思いますが、全体的にドシッとした雰囲気ですね。

アドレスしてみると、タメゴローは慣れてますが一般的には違和感バリバリの形状かつ、ブロンズ色のダブルパンチでしょうね。笑

個人的には”ガンダムちっく”なステンレスモデルより、色のおかげで形の違和感が少ない気がします。

しかし相変わらず「すわりの悪いソール」ですねこの子は。

まぁそのおかげで「フェースを開く」際使いやすいんですけどね。

 

さてさて、実際にボールを打ってみます。

パシッ!

お!

パシン!

おお!

いい音ではないですか!

EYE2のベリは少し「ペシ音寄り」でもありましたが、ZINGベリは「パシ音寄り」です。(表し方変でごめんなさい)

やはりEYE2とはクラブの形状が大きく違うことと、少しダウンブロー気味に打つためでしょうね。失敗してすくい打ちの当たり方になると、EYE2で失敗するよりもペケります。(ZINGはEYE2より重心が高い)

とても「乾いた音」で気持ち良く、打感も軽めで非常に良い感触。

軟鉄の「カシュ音」とも違います。あくまで「パシ音」です。笑

もちろん良いところでヒットしないと、「ゴッ!」とピンならではの手にくる「おしおき」が待っているのもお約束です。笑

試しに普段軟鉄「カシュ音」クラブを使っている人に打ってもらっても、「感触悪くないね」と言ってもらえる程度ではあります。(・・・俺の軟鉄クラブの方がいいけどね、と聞こえない声は聞こえましたが笑)

この時点でカーステンさんの裏の目論見「軟鉄鍛造に対するカウンターパート」はある意味成功していたのではないでしょうか。

打感はステンレス製とほとんど違いはないのですが、うれしいことに少しだけ軽い?感じがします。(打感は人それぞれに感じ方が違うので、これがいいとは言い切れませんですが)

あれ?EYE2でもそうでしたが、ベリリウムの方が素材が重いからやはり軽い打感になるのかな?

なんて思いつつ、大満足であっという間にカゴ1杯打ち切ってしまいました。

ちょっと気になることがありましたので、以前からの疑問を調べてみることに。

 

4.本当に違った、フェースの厚み!

実はEYE2でも知る人ぞ知るですが、ステンレスモデルとベリリウムモデルは

「クラブのフェース面の厚みが違う」

と、まことしやかにウワサされてきました・・・。

ベリリウムの方が「バックフェースのリブが少し深く見える」とネットなどでも言われてましたが、実はタメゴローあまり信用してませんでした。

写真でみるとたしかにそう見えるかもですが、色の違いじゃないの?などと思ってました。

しかしこの打感の違いはやはり本当かもしれないなどと思い、手元にあったEYE2のステンとベリを実際に測ってみることに。

測る部分はトップブレードの厚みが同じであったため、「ブレードの裏側からバックフェースまでの距離」。

同じ7Iで、ここが同じならフェースの厚みも同じでしょう。

まずは【ステンレス】モデル

定規の左側の目盛りが3mmの線が見えています。

続いて【ベリリウム】モデル。

あれ!?3mmの目盛りが隠れてさらに3.5mmほどに!

つまりベリリウムの方がフェースが薄いということか?

なんと、本当にフェースの厚みが違ったようです!

これにはタメゴローびっくりすることとなりました。

1mmにも満たないものですが、もとより薄いフェースでこれだけ差があれば、そりゃあもちろん打感も変わってくるものでしょう。

今でこそ強度の高い「チタン合金」などの素材でフェースをより薄肉化し、「反発性能をアップ」することでよく飛び、打感が柔らかくなることが一般的に知られています。

しかしそんなことが一般的でなかった時代に、エンジニア出身の理詰めカーステンさんは、

「強度の高いベリリウムをゴルフクラブに採用することでフェースを薄くして反発性と打感を上げていた」

ということになるのではないでしょうか。(タメゴローが勝手に推測しただけですが笑)

その答え合わせのように、実際にボールを打ってみれば、ステンレスに比べてまた違った少し柔らかい感触が楽しめる気がします。

しかし決して軟鉄的ではない柔らかさ、それがきっと「ベリリウムらしさ」なのでしょうね。

 

4.実際のラウンドで使ってみたら

やはり芝の上はいいですね~。

アイアンのブレードがボールに当たる感覚が人工芝よりも柔らかく、気持ちよく振り抜けます。

ちょっとダウンブローの意識を強めに持たないと気持ちよく打てないZINGだけあり、うまく打てた時にのみ”とれてくれる”ターフがまた嬉しいものです。

もちろん”いつもナイスショット”なんて出せる腕前ではありませんので、たくさん”ボール手前”の山も耕させていただきました。笑

本物の芝の上で使うと、練習場のレンジで打っていたのと打感も違って感じるものですよね。(環境的に気持ちの良いおかげが大きいのでしょうが)

そんなプレーをラウンドしていると、カートに積まれたバッグにささっているシチュエーションだったり、アドレスで目にしたり、パー3でクラブ選択を悩んでいる際や、グッドショットが出た時であったりと、【ZINGアイアン】がラウンド中に目に触れることがとても楽しく感じられました。

やはり自分の好きなクラブでプレーするということも、【ゴルフの大事な楽しみの一つ】だと強く実感できたラウンドとなりました。

 

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

ほぼタメゴローのZINGアイアン自慢(笑)で終わってしまった気がしますが、ご参考になっていただけたならとうれしく思います。

メーカーさんが一生懸命努力して作っている「最新のクラブ」に比べれば、決して打ちやすいクラブではありませんし、もちろん飛距離が出るわけもなく、高価なプレミアものというわけでもない【クラシックなピンアイアン】

ゴルフはスポーツですので、スコアを追いかけることはもちろん大事ですよね。

しかしピンに限らず、自分が好きで”いつも磨きたくなるような”愛着を持てる道具でプレーするゴルフって、とっても楽しいものだとタメゴローは感じておりますので、たまにはそういう楽しみ方をされてみてはいかがでしょうか。

”もっと”ゴルフが好きになってしまうと思いますよ~。

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↓「クラシックピン」いつまでもあり続けてほしいですが、中古市場でも少なくなってきましたので、見付けたらチャンスと思って手に入れておいてほしいです。



ピン ジングアイアンセット

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ちなみに、【クラシックのピンアイアン】【ゴルフパートナー】さんが適正価格かつ状態がごまかされず安心して買うことができますのでタメゴローは信用しています。おススメですよ。



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