※今回は喫煙に関する内容になりますので、嫌煙家の方や未成年の方は、まことに申し訳ございませんがご遠慮ねがいたく存じます。
また、本記事はあくまで個人的な意見として体験談等を記載したものであり、喫煙を推奨するものではありません。
(2023年 記事をブログ間で引っ越ししました)
冬は家で薪ストーブの炎を眺めながら、煙管(きせる)で一服・・・。
・・・いいですね~。
という、”キセリスト”なタメゴローです。笑
煙管をふかすというと、和風住宅で火鉢や囲炉裏などのイメージの方が強いですが、薪ストーブの炎を眺めながらというのも、とてもオツなものだと感じます。
そんな煙管(きせる)ですが、現在煙管で楽しまれる代表的なタバコの銘柄と言えば、【小粋(こいき)】というものが有名です。
この【小粋】、たばこ屋さんに言わせると、
「小粋と言えば煙管」
「煙管と言えば小粋」
というぐらい定番で、タメゴローが初めて入ったタバコ屋さんで煙管を吸っているんですよ、と話したうえで小粋とコルツのシャグ(手巻き用タバコの葉)も買おうとしたら、
「煙管でシャグを吸うのかい?小粋だけじゃなくて?」
と、驚かれたぐらいです。笑
↑キセルでシャグ(刻みたばこ)を楽しむ方法を動画にしてみましたので、ご参考に見てもらえるとうれしいです。
逆を返すと、昔は複数あった煙管用の刻みたばこの銘柄が、現代では小粋しか無いためともいえます。
そんな【小粋】は日本の昔ながらの刻みたばこで、味もとてもよく、ファンも多い、”唯一の国産”刻みタバコなので、煙管を楽しむ人であればぜひ味わってもらいたい銘柄です。
・・・しかしこの【小粋】、ひとつ難点があったりします。
それは、
買ったままの状態では【乾燥しすぎている】ため、【加湿】をしないと本来の味を楽しめない
ということです。
■乾燥しやすい小粋・・・
小粋はとても乾燥しやすい煙草です。(もちろんいいところまで乾燥させることでカビを防いでいる意味合いは強いと思います)
これは日本の刻みたばこの刻み幅が【0.1ミリ】と海外の刻みたばこであるシャグと比べると異様に細いことと、保存やその他のために添加物が入っていないことが主な原因と言われています。
なぜそんなに折れるほど細くしたのかは諸説ありますが、タメゴローは
「細ければ細いほど同じ葉の量で表面積が増えるため、少ない量でも香り立つ」
説を推します。(この細さも日本人の技術力ですね)
この乾燥した状態の小粋は、
- 指でつまんでもうまく丸められない
- 葉が折れて粉になってしまう
- 吸い味も、おいしさよりも”辛み”ばかりを感じやすい
という、味はもちろん扱いまで難しくなってしまうという弊害が出やすくなっています。
扱いやすさは別としても、味は本当に別物になってしまうので非常に残念ですね。
じゃあ、どうすればよいかというと、ズバリ【加湿】です!
■加湿ってそんなに味かわるの・・・?
タバコの葉の【加湿】は、刻みタバコやシャグを吸ったことのない人にはなじみのないものですが、はっきり言って、加湿した煙草は加湿前のものと【全く別物】と言ってしまってもいいほど味が変わります。
ただひとつの日本産の刻みタバコである【小粋】は、適した加湿を行うと、なんとも言えない【うま~い甘み】と【もっと味わいたくなる香り】が味わえるようになり、「これはうまい!」と声に出してしまうほどです。
なるほどこれは江戸時代の江戸の喫煙率が男女合わせて97%だったことが納得できてしまいます。。
紙巻タバコでは味わえない味ですし、きっと日本人のDNA的なものもあるのでしょうね・・・。笑
■じゃあ、加湿ってどうやるの・・・?
そんなタバコ本来の味を味わうためにはどうすればいいか?
小粋の箱には、加湿のベーシックな方法が書いてあるのですが、正直言って面倒で書かれた通りの方法では”手軽に”楽しめない一因となってしまっているのではないかと、タメゴローは感じます。
そこで、面倒くさがりなタメゴローのやっている【お手軽簡単加湿方法】を紹介したいと思います。
1.まず小粋を準備しましょう。
これがないとはじまりませんからね~。
小粋は箱のまま持ち運びしている方が多いようなので、箱のままできる加湿方法にします。
普通に開封すると、パッサパサに乾いた小粋の葉が顔を出します。
2.そこに、「ヒュミストーン」や「ハイドロストーン」、「ヒュミドール」と呼ばれているひとつ数百円程度で販売されている、保湿材を水に浸した後に放り込みます。
ヒュミドール ・ アルミ 2個セット お徳用
タメゴローのは外側が樹脂製ですが、アルミのものが多いですね~。
ポイントは、箱のサイズに合うものであることと、保湿剤の片面だけあいているものを選ぶことですね。
サイズは言うまでもありませんが、片面だけの意味は、たばこの葉に直接水分がふれてしまうと、その部分だけ異常に加湿され、加湿というよりも濡れた状態になりニコチンなどがしみだしてしまうことと、タバコ全体が均一に加湿されにくくなり”ダマ”になったり扱いづらくなってしまうためです。
あくまでも直接水分を葉に付着させない方がおいしく、扱いやすくたのしめます。
3.入れたらもとにもどしておしまいです。
たったこれだけのことですが、これで持ち運び中にも加湿をしてくれているので、いい状態になったらたのしめます。
加湿されすぎかな?となったらヒュミストーンを取り出せばよいですし、乾燥してきたかな?と感じたら再度水に浸して入れればいいだけです。
わざわざコップに水を入れたものと葉をいっしょに家に安置しておかなくても手軽に楽しめるわけです。
■早く楽しみたいときは・・・
小粋の箱のままじゃなくてもいい方や、手巻きたばこの方ならば、シャグの入っている袋やシャグポーチなどに直接ヒュミストーンをいれてしまってもいいですね。
煙管も販売している、柘植製作所(TUGE)にはシャグポーチもたくさんあり、海外製のものなどもラインナップされていて見ているだけでも楽しいです。
箱に入れるよりは少し大きめのヒュミストーン(ハイドロストーン)を水に浸して水分を吸収させて・・・
手巻きタバコ 加湿用 ハイドロストーン
よく表面の水気を拭き取ってからそのままポーチに投入!
こちらの方が早く加湿されますが、タバコの葉にヒュミストーンが触れるため緊急時用としておいた方がいいかな~と感じます。
注意としては、葉が局部的に加湿されていくので、こまめに葉を混ぜてあげることで均一に加湿されるようにすることですね。
■あとは楽しむだけです。
いい塩梅に加湿されたかな~と、みるときはちょっと指でつまんでみましょう。
加湿具合は好みによりますが、葉が折れることなくしんなりすれば大丈夫です。
加湿しすぎると火の付きがわるくなったり、最悪の場合はカビが発生したりするので、加湿した葉は早めに楽しむことをおすすめします。
加湿の済んだ葉を煙管につめて、ぷかりと一服してみると、得も言われぬ甘みと香りが口にひろがります。
パイプをたしなむ人だと想像してもらいやすいと思いますが、【とてもおいしい時間】をショートスモークである煙管で味わえるのは、加湿がとても大事だと痛感しています。
”エコ時代”だった江戸時代の知恵が詰まった煙管は、葉の消費量を抑えるだけでなく、紙も使わず雑味もないため、葉本来の味わいを楽しむことについても、とても合理的な喫煙道具だと感じています。
そんな煙管で日本唯一の刻みたばこである小粋を、しっかりと加湿した状態で、喫煙マナーを守って味わってもらいたいと思います。
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