【EYE2アイアン】重さとバランスを知ってそのクラブが何者かを知りましょう

タメゴローです。

 

1982年の初代発売から38年以上を経る、クラシックなアイアン【PING EYE2】

現在では中古で入手するのが一般的で、手に入れて”そのまま”使用するのもよいですが、最低限「そのクラブが何者なのか」を知りたくないですか?

手っ取り早く「何者かを知る方法」それは、「重さとバランスをチェックする」ことではないかとタメゴローは考えます。

今回は、重さとバランスを知り、あわよくば簡単にできる範囲で自分好みに微調整しちゃいましょう!というお話です~。

 

 

1.ゴルフクラブの重さとバランスって

ゴルフクラブの「重さ」はわかりますが「バランス」って何?という方は少なくないと思います。

重さはそのまま、クラブ全体の重量のことですね。

「クラブヘッド + シャフト + グリップ」の合計による重さとなり、【一般的には振れる範囲で重いもの】が良いとされています。(これにはもちろん理由があるのですが、それはまたの機会に)

そしてバランス

なんのバランス?って感じですよね。笑

ゴルフクラブの【バランス】とは、「クラブ全体の重さに対してヘッドの比率を示したもの」です。

ゴルフクラブのカタログや性能表などで出てくる「D2」とか「C9」などと書かれているものです。

(出典:ゴルフプラザオカムラ様HP)

↑EYE2ステンだと「C9-D0」と記載されてます。

この英語と数字の組み合わせは「A1」が一番軽くて「E9」が一番重いものとなり、A1の次はA2、A3・・・A9、B0と9の次は英語が一つ上がって数字が0に戻ります。

重さが全く同じクラブでA1とE9を振ってみると、ヘッドが重い分E9が降り心地が重く感じられます。

極端な話、重りがついた棒を振るとしても、手元に重りがあるか、棒の先にあるのかでで全くちがいますよね?

そういった同じ重量の中でも振り心地を左右する指標、それが【バランス】というわけですね。

現在販売されているクラブだと、一般的な男性用で「D0」~「D4」ぐらいのものが多いです。(EYE2の「C9」は少し軽めに感じるということになる)

 

2.バランスがバラバラなクラブだとどうなるの?

このバランスはもしクラブ1本ごとに違ってしまうと、スイングの感覚がずいぶん変わってきてしまいます。

例えば9Iと8Iなのに「同じように振れない」などということになってしまうため、クラブセットを通してできだけそろえた方がよい、と言われていますしタメゴローもそう感じます。

ただでさえ長さの違う番手を14本も扱うスポーツであるゴルフ。

その長さの違いは仕方ないものですが、バランスを揃えておくだけで長さの違うクラブでも「振り心地が似たものとなる」のでスイングはもちろんプレー自体にも安定性が生まれます。

最近はあまり重要視されなくなってきているようですが、「理想のスイングプレーン調整」や「少しシャットにバックスイングを上げる」「少しだけフェイスをかぶせる気持ちで」などと、自分の中での感覚が大事となるスポーツであるゴルフ。

そのメインの道具であるクラブには、やはり安心感をもちたいものですよね~。

全てのクラブが同じバランスである必要はありませんが、変わるとすればドライバーなどは軽く、ウェッジなどは重くというのが基本です。

またクラブの中で大きくバランスが変わったものがあると、

  • クラブを買い替えたけど全然感覚が合わない
  • グリップを変えたら飛距離が落ちた
  • ドライバーだけスイングがなじまない
  • UTだけなぜか使いずらい

などと言ったことも大いにあり得ますので、実はクラブの買い替えなどにも知っておきたい情報だったりします。

中には

グリップを交換したら飛距離が落ちて調子が悪くなりました
そこでクラブのバランスを調べたところ、元々のバランスからずれていた事が分かりました。。
本商品を混入してバランスがあうグリップに付け直したら、飛距離が戻りました。良かったです。
今回、バランスの重要さを知りました。”

というAmazonレビューがあったりと、バランスを重要に考えるかたは案外少なくないのではと思います。

そんな重さとバランスを知ることはクラッシックピンなどに限らず「そのクラブが何者なのかを知ることになる」と言えるのではないかとタメゴローは思います。

 

3.バランスはどうやって知るのか

ではバランスはどうやって計ればよいか、ということですが一般的には天秤の変形したような専用のバランス計を使います。


Golf-Mechanix バランス&重量測定器 ゴルフスミス

一般的にはゴルフの練習場や、ゴルフショップにはほぼ置いてあるものなので「ちょっと計らせて」と言えば使わせてくれるかと思いますが、あまりなじみでないショップだと嫌がられたりするかもしれません。

そんなに高いものではないので、自分でチェックや調整したい方はひとつあるとすごく便利だと思います。

バランス計自体は単純な構造となっており、グリップエンド側を固定して重りを左右させて釣り合う場所で示される「D1」などがそのクラブのバランスとなります。

すごく簡単で時間もかからずすぐに計れます。

これ、実査に計ってみると、案外カタログに載っているスペックと違っていたりと、結構驚くことが多いものなのです。

メーカーさんも何千、何万と作っていればやはり、たとえ同じ作り方であっても細かな重量やバランスは誤差やバラツキが出るもののようです。(だから上のEYE2のスペック表でも「C9-D0」と誤差の表記があったりしました)

ちなみに皆さんが手にしているクラブも必ずと言ってよいほど誤差はありますが、それをできる限りカタログスペックに近づけた精度の高いものがプロに支給される「カタログスペックモデル」となるわけですね。

 

4.タメゴローのEYE2やZINGも

タメゴローのEYE2やZINGなども、やはりバランスを計って「何者か」を確認してあります。

メモ書きですみませんが参考に↓

↑EYE2ステンレス(シャフト:ZZLITE)

バランスは基本「C8」と軽めで、見事にカタログスペックの「C9-D0」の範囲からずれてますね。笑

ちなみにPW「D0」⇒「D2」とSW「D2」⇒「D4)に調整してい」ます。

↑EYE2ベリリウム(シャフト:マイクロテーパー)

重量はステンレスより少しだけ(2g程度)軽めですが、シャフトが軽い為でしょうバランスが基本「D0」でした。

9IとPWは調整して重めにしています。

どちらのEYE2も「C8」のまま使っているのは、わざとそのEYE2らしい感覚を味わいたいからです。

また、ウェッジのバランスを重くしているのは、短くグリップしたときにD0~2程度のバランスであってほしいことと、スコアをまとめるウェッジは特に”ヘッドの重みを感じて振りたい”というタメゴローの好みのためです。(これでもEYE2のアイアンセットに併せて少し軽め)

もうひとつおまけに

↑ZINGベリリウム(シャフト:JZスチール)

シャフトとヘッドの重さから全体の重さはEYE2よりありますが、バランスはEYE2ステンレスと同等の「C8」です。

SWだけ「D5」!とヘッドききまくりですね。(タメゴロー好みです)

現在主流の「D0」~「D4」と比べると、昔は「硬い重い」と言われていたZZLITEですら軽めの重量バランスですね~。

ちなみにタメゴローのコンペ用のI25アイアンは基本「D0」で、PWで「D2」と現代的なバランスになってますので、本来EYE2もそのバランスを狙って、3〜9Iで「C8」→「D0」と調整するのが一般的です。

爆発的に人気となったi200アイアンなどは基本「D1」となってたりと、やはりEYE2の時代のものはバランスが少し軽めだったということが良くわかります。

実際に計ってみるとこういったことがありますので、「EYE2買ったんだけどちょっと感覚にずれがある」などということがあったりする人は一度バランスチェックしてもらい、フィーリングを合わせるために調整してみるとよいでしょう。

 

5.バランスの調整ってどうするの?

バランスを重くする、軽くする方法はいろいろとありますが、自分でできるものに限って言いますと、

  • 鉛を貼る
  • グリップを変える

が簡単かと思います。

その中でも【鉛を貼る】は、プロでも練習中に調整したりとお手軽な方法で広く知られ、良く使われている方法ですね。

価格も2~300円程度なので気軽に試せます。

↓ヘッドに貼るならこのタイプが使いやすいです。

Tabataゴルフ 鉛 テープ 2.5g
↓シャフトにくるっと巻きやすいのはこちら。タメゴローはこちら派です。

Tabata ゴルフ 鉛 テープ シャフト専用鉛 5g

「D0」⇒「D1」とバランスを重くすることを「1ポイント上げる」と言いますが、クラブのヘッド側に2gの鉛を貼ると1ポイント上げる(重くする)ことができます。

↑これはシャフトのヘッド側に貼ったところ

↑手元に貼ったところ(こちらはほぼバランスを変えずにクラブ自体を重くすることができます)

タメゴローのEYE2ステンレスのPWとSWには矢印⇒でバランスを変更しているのは、クラブヘッドでなくシャフトのヘッドよりに鉛を数g貼って調整してますのでバランスを上げるために必要なgが少し重めになってます。

(pd)とは鉛の元素記号のことで鉛で調整したよ、ってことでメモしてました。

 

6.まとめ

クラブの重さとバランスを知ることって、結構大事なのではないか、と思って頂けたのではないでしょうか。

特にクラシックピンなどのひと昔前のクラブとなると、現代のコーチングされているスイングと前提が違ったりすることもあります。

重い現代風のバランスが万人に良いわけではありませんので、年齢や体格によって自分好みのバランスを探すのはとても良いことですし、よりゴルフを楽しむことができるようになると思います。

また、現代的なクラブから乗り換えてEYE2などという場合は違和感を感じる方もみえるでしょうから、もしかするとその正体は重量とバランスなんてことも往々にありえますのでチェックしてみるとよいかと思います。

鉛一つで結構変わりますので、調整してさらに自分色に染めてしまい、より愛着の沸くクラブでゴルフを楽しんでほしいなぁ、と思うタメゴローでした~。

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↓コンパクトな測定器ひとつあるだけで、クラブに対する疑心暗鬼がなくなります(1.3万円程度)


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↓「水平器付き」強化プラスチック版(ちょっとだけいいモデル)(2.2万円程度)


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↓バランス調整用鉛(ヘッドに使いやすいタイプ)

Tabataゴルフ 鉛 テープ 2.5g

↓バランス調整用鉛(シャフトに巻きやすいタイプ)

Tabata ゴルフ 鉛 テープ シャフト専用鉛 5g