タメゴローです。
ダイエットとかっこいい中年パパになりたい、ということから始めた【ロングボードサーフィン】ですが、その魅力にとりつかれ気が付けば3年目を迎えることとなり、もはやタメゴローの無くてはならないライフワークのひとつとなっています。
そんな楽しいサーフィンですが、先日とてもヒヤッとすることがあり、「ボードの操作技術をもっと向上させないとダメだ!」と強く思うこととなりました。
■海であったヒヤリ・・・
それは波の少し大き目の日でした(タメゴローにしてはですが。)
へたっぴな初心者タメゴローは、いつもコシ~ハラぐらいまでを楽しむようにしていましたので、ムネ~カタ程度だったと記憶しています。
こういった波が大きい日は、上手い人やショートボードの人の邪魔にならないように、できるだけ端の方で小さな波を選んで乗るようにしていました。
その日も同じように端の方で割れてくる波に人が乗っていないのを確認しつつ乗っていたのですが、いい感じの大きさの波だな~と選んでパドリングし始めた波が近づくにつれて一気に大きくなってきたのです。
多分海底の地形的なものによるのでしょうが、パドリングも最高速になっていたし、周りをみても自分しか乗ろうとしていなかったので、このままテイクオフしてやれ、といつもより少し大き目の波に乗ることにしました。
そして、いざテイクオフしてみると、波のスピードというか、パワーが違い、いつもより2倍ぐらいに感じる”すんごいスピード”で波を斜め下に滑り始めたではないですか。
「うわ!スピードがいつもと違う!」
板はきれい斜めに滑りボトムへ向かってゆくのですが、そのスピードになれていなかったタメゴローの身体は、見事にスピードに乗り遅れ後傾してしまい、なんとか立ててはいるのですがコントロールをする余裕がありません。
そのまま横に走ってゆき、なんとかスピードに合わせられ、動ける足場も作れはじめたころに、進行方向に黒い点があることが目に入ります。
人です!
タメゴローの進むであろう場所にショートボードを抱えた人が浮かんでいるではないですか!
その人は多分ですが、まだ初心者で割れてきた波にどうしてよいかわからない状態で固まっているように感じました。
このまま行けば、みごとに当たるであろうコースにいる人は、波に気を取られて、どうやらこちらに気付いていません。
轢死です。
このままでは海の上だけど轢死させてしまうことになります!(よく考えれば衝突なのに、この時はなぜか轢死としか思いませんでした。)
「これはやばいぞ!」
ボードに立ち、スピードについてゆくだけで精いっぱいのタメゴローはとにかく
「おーい!」
と大声をあげましたが、残念ながら気づいてくれません。
たしかに近くで波が割れていると、結構な大声で叫んでも聞こえないですよね。
今はそんなことを考えている場合ではありません。
あと10mほどになった時に、なんとかがっちりと波に刺さったレールを無理やり抜いて、岸側へボードをこじって旋回させますが、その後ボードがいつも以上のスピードで走ってしまい、見事にすっぽぬけて海へ落ち波に巻かれることとなりました。
ボードは人のいる方向でなく、岸側へ蹴り出したので大丈夫なはず!と思いつつ、身体を丸めてじっと海中で待ちます。
波に巻かれる”洗濯機状態”からなんとか生還し、当たりそうになったその人を確認しましたが、やはりタメゴローの巻かれた波に押し流されて岸近くでもがいていました。
タメゴローの蹴り出したボードもそこまで行っておらず、ボードは当たっていないようで胸をなでおろしました。
「あのままぶつかっていたら・・・」
7~8キロもあるロングボードが、あのスピードでぶつかっていたら、どこに当たっていても骨折は間違いないでしょうし、頭や顔だったら生死にかかわります。
これはロングボードでなくても、5キロ程度のファンや3キロ程度のショートボードでも同じでしょうし、先のとがったシェイプだとより怖いですね。
楽しいはずのサーフィンが、と、うすら寒い感覚に襲われサーフィンの怖さを再認識することとなったタメゴローでした。
■どうしたらもっと安全にロングボードを楽しめるか・・・?
タメゴローはその「ヒヤリ」から、サーフィンを安心して(家族にも安心してもらえるよう)長く続けるためにはどうしたらいいかを考えることにしました。
タメゴローの今回のヒヤリは、言ってしまえばサーフィンのルールだと「進路を妨害したものが悪い」となるのでしょうが、実際にはどちらに避けて良いかわからずに固まってしまう人もいますし、乗っている人が避けてくれるだろう的な甘えも初心者であれば少しはあるでしょう。
実際タメゴローも始めたころはそうでした。
そんなわけで、本来あるべき姿と実際の認識にはどうしても差があります。
そんな差を埋めるように、やはり実際の海ではロング・ショート関係なしに上手い人は上手に人を避けて乗っています。
動画やDVDで見るプロのようにヒラリヒラリとはいかずとも、
「ある程度余裕をもって、避ける、安全に乗ることを終わらせられることができるようにならなければいけない」
そう強く考えるようになりました。
そうと決めたら、どうすればよいかを考えるだけです。
タメゴローが考えたのが、
1.入水前に避けられる危険は避けることを前提とする
これは海に入る前にできることで、主に海と自分のコンディション確認によって余裕を持てるようにすることです。
- 波が大きくなりそうな部分は避ける。
- 自分にとって大きいと感じる波は無理して乗らない(ストールすべき)
- 体調が悪いときはもったいなくても海に行かない・入らない。
こんなところですね。
そして次に、
2.自分の技術の向上
これですね。
これはライディング中の直接的なボードコントロールはもちろん、乗って行った先のこともより先読みなどのことも含めて能力を上げることです。
「ある程度余裕をもって、避ける、安全に乗ることを終わらせられることができるようにならなければいけない」
と感じたことから、危ないと判断したときに動くことができる
「ボードの操作技術をもっと向上させないとダメだ!」
と強く思いました。
そのため、
- 避けるためのターン技術を上げる
- いつでもストール・プルアウトで乗るのを安全にやめることができるようになる
- 常にボードの行く先の状況な先読みを習慣にする
この3つを今の最優先課題とすることにしました。
まだ安全に乗り終えることができなかったのかよ!
と言われると思いますが、あのスピードではタメゴローはまだうまくできない状態でした。すみません。
言い訳になってしまいますが、調べ直したところサーフィンってテイクオフやターンについてはみんな教えてくれたり、ネットや教材でも多く触れているのですが、止まる・止める方法って案外おざなりで強く触れているものが少なかったりします。
よく似たスポーツである、スキー・スノーボードでもまずは止まることから練習を始めるのですが、乗ることから始めるサーフィンは少し特殊なものだと今更ながら感じます。
これからは止まることを優先して、もったいなくとも止める技術を磨きたいと思います。
もちろん、スピードの中で余裕を造りだす意味では、
- 余裕を持って操作できるスピードを徐々にあげてゆく(長いスパンで)
も、やってゆきますが、これについては”コントロールしきれない”と感じる波では無茶はせずにのばしてゆくつもりです。
■あれ?スイスイ避けるってことは・・・
そんな人を避けるための「ターン技術」ですが、いろいろ調べていたところ、基本的にはロングボードでスイスイ避けるのは上手な人でもやはり苦労していることがわかりましたし、サーフィン事故の多くはやはり「人とボードとの接触」でした。
特にロングボードはタメゴローのように、横にコンスタントに走れるようになり、ちょっと動くことができるようになってきた人がぶつかる、ある意味「大きな壁」のようです。
そりゃ、人をスイスイ避けられるということは、予測したとは言えど、ある程度は自分の意識通り自由自在にターンができるということになりますよね。
そこでタメゴローはターンの練習よりも優先して「止まるための技術」を向上させることに集中することにしました。
(あたりまえだろ!ってお叱りはもっともすぎて何も言えません。泣)
■プルアウトはターン上達の基本・・・?
海ではロングボードでテイクオフしてすぐにストールすることと、海側へボードを向けるプルアウトすることを何度も練習しました。
ストールは簡単で、ボードのテールに右足を乗せてウィリー(スケートだとマニュアル)をする感じで、立ってきた板をつかんで沈んでゆくだけです。
しかし、プルアウトは違います。
ロングボードってストールは簡単にできても、プルアウトが案外思ったようにできないんですね。
乗っている板が45~60°ぐらいは簡単に振れるのですが、90°となるとなかなか難しくすっぽ抜けたり、曲がりきらず自分が海におちることとなります。
いろいろ聞いたり、調べたりしていて大きな原因はアクションの際に「右足がフィンの真上にない」ということだと分かり、さらに練習しました。
そしてある程度プルアウトが形になってきたころに、タメゴローは気づきました。
【プルアウトが形になってくるに従って、ターンも少し上達してるんじゃない?】
ということに。
「!・・・これは!」
と思い、また友人先生に聞き込みしますと、ロングボードのターンの基本は「ステップバックしてフィンの真上でアクションをすること」。
これって、プルアウトとまったく同じではないですか!
■ロングボードをうまくなるためのファンボード、という選択・・・
よりプルアウトとターンを磨くために、タメゴローはショートボードの上手な友人にきいてみました。
「ターンを上達したかったら、もしかして短めのボードの方が身に付きやすかったりする?」
友人は
「うん、そりゃそうだろうね。ショートだとロングみたいによっこらしょー!ってやらなくても、反応が早いし、ボードの動かし方も感覚的に近くなるよ」
「特に曲がるということだけなら、”レールを入れて曲がる”ことが基本のロングはとてもいい基礎になるんだろうけど、”ターンする”という感覚を体感したいなら、今の板より少しでも短い板にするだけで振りやすくなるし、一度ショートとかファンをやってみたら?」
との意見を聞き、タメゴローの目からはウロコがポロポロ落ちることとなりました。
タメゴローは今までロングボードしたしたことがありません。(スポンジでは8FTは乗ったことがありますが、スポンジでは波にレールが入らずターンと呼べるものではありませんでした。)
ということは、そうです
・・・これでロングボードが上達できる。
■”ロングボード上達のための”ファンボードのチョイス・・・
さっそくロングボード上達のための短い板探しです!
いろいろ考えて、へたっぴなタメゴローがターンの練習をするためにはテイクオフもある程度できる長さでなければなりませんので、純粋なショートは選択肢からはずしました。
そこでファンボードとなるのですが、ファンボードって明確な規定がないんですよね。
大体6~8FTのものを指すようで、別の言い方ではミッドレングスなどとも呼ばれています。
- ミニノーズライダー
- ガン
- ミニロング
- ミッドシングル
- レトロフィッシュ
・・・もうね、ほんといろいろありすぎのサイズです。
いろいろ調べましたが、タメゴローがファンボードに欲しているのは
- ロングより短いことで得られる操作性
- ターンを覚えるためにクセのないもの
- テイクオフのしやすい浮力と長さ
- できれば安価であるもの
- できれば波の大きい時にも刺さりにくいこと
やはり最終目標は「ロングボードで危険を余裕を持って回避しつつ、ゆったりノーズライド」ですので、あくまでもロング上達のために一番近道となるものがいいです。
ですので、シングルフィンにこだわらず、初心者にも評判のよいものをさがすことにしました。
そこで最終まで残ったのが、ロングボードで実感した、「丈夫・安い・扱いやすい、ついでにリセールバリュー(売る際の値段)も高い」とタメゴローご贔屓のブランド【BIC】の2本です。
BICにした理由は後に触れますがやはりその扱いやすさからです。
ひとつは、
BIC ナチュラルサーフ2 7’9
BIC SPORT 7’9” Natural surf 2
これはご存知の方も多いのではないかと思います。
-
安定したパドリング・テイクオフ・ライディングの為のオールラウンドなボード。
-
テイルデッキパッド標準装備!2016年NEWモデル。デザイン変更のみ。
-
多くのサーファーを送り出した、20年以上に亘るベストセラー。
-
男性のエントリーボードに最適。
長さ 7’9″ <2.38m>
最大幅 22″1/8 <56.5cm>
最大厚 2″7/8 <7.1cm>
重量 14.77lbs <6.7kg>
シェイプ Grard Dabbadie
フィン FCS M-5 トライフィン
bicsurfの起源の7’9” Natural Surfシリーズの2代目。
テイクオフ、加速、ターン性能 のすべてに優れ、オールラウンドな性能を発揮する。
体重の軽いサーファーはロングボード感覚で、体格の大きいサーファーはショートボード感覚で楽しめる多才なミッドレングスだ(BIC SPORT HPより出典)
【初心者の1本目、上級者のバックアップ用ボード、ロンガーのセカンドチョイス、いろいろな素敵な異名を持つファンボード】とのことです。
なんせBICが20年前から販売している超ロングセラーなモデルで、もうすぐ全世界で10万本を販売することになるそうです。
サーフボード10万本となると、1年間に約5000本売れるってことですよね?
そんなにサーフィンやる人っているの?って気がしますが、その丈夫で扱いやすい特性から、レンタルやスクールのためにも使われることが多いようで、毎年の販売本数はその信頼度の表れとのことでした。
これはショートへ行く人の一本目となることも多いようで、世界中の現役プロサーファーでもこれがファーストボードだった人も少なくないようです。
タメゴローも身体が大き目なので、ファンというよりもショート感覚に近いものになるのかもしれません。
そんな販売本数にも裏付けられた、操作性と浮力のバランスのとれたボードですね。
もうひとつは、
BIC ミニノーズライダー 7’6
BIC SPORT 7’6” Mini Nose Rider
これは割と最近のモデルです。
-
安定したパドリング・テイクオフ・ライディングの為のオールラウンドなボード。
-
エントリーボードに最適。
長さ 7’6” / 230cm
最大幅 22.25” / 57cm
最大厚 2.90” / 7.3cm
重量 15.2lbs / 6.90kg
シェイプ Gérard Dabbadie
フィン US Center Box + Sides FCS 8” + 2 SIdes FCS GL
中級者向けのイージーtoライド軽量耐久サーフボード
新しいDURA-TEC 7’6ミニノーズライダーは、EGGボードのようにマニューバブルでありながら、ロングボードのノーズライディングも楽しめる一枚。
フランスハセゴーのレジェンドシェーパーの一人ジェラルド・ダバディによるシェイプ。
ワイドなノーズセクション、タイトなロッカープロファイルとコンケーブを特徴とし、ノーズライディングに最適なハルデザインを実現している。
ワイドなリアセクション、ボトムのVシェイプ、波のフェースに向かうタイトなカーブによりラジカルなターンがハンドルできるボードであり、ロングボードとほぼ同じボリュームを有しているので、すべてのスキルレベルの方でもアクセス可能なボード
Gérard Dabbadie :
「このボードは広めだけど、コンパクトで、サーフィン中にすぐにパドルアウトできるものを探している人にアピールできる。
市場にあるボードのなかで最も簡単にノーズライディングの乗り味が試せるものに仕上がっており、比較的短いのでショートのように限界までプッシュできる」(BIC SPORT HPより出典)
こうあるように、ロングボード的にミッドレングスを乗りたい人向けのボードで、最近人気のあるジャンルのようですね。
大きな違いはフィンセッティングが「トライフィン」でなく「シングルスタビ」になることでしょう。
その他ノーズ付近がワイドなシェイプや、ノーズ下のコンケープなどもあげればきりがないですが、最近増えてきた「ミニノーズライダー」というジャンルにカテゴライズされるタイプです。
この2本ですが、浮力的にはほぼ同等。
あとはそれぞれの性格の違いですね。
ナチュラルサーフで「オールマイティなボード操作感覚」を養うべきか、ミニノーズライダーで「ファンといってもロング的に乗れる」方をとるべきか・・・。
将来的にも楽しそうなのはミニノーズライダーなんですよね・・・。
けど、ターン技術だけで考えるとナチュラルサーフのほうが・・・。
う~ん、本気で迷う・・・。
■タメゴローがロング上達のためにチョイスしたボードは・・・
ポチってしまいました。
ええ。
これで上達しないわけにはいきません。笑
そしてどーんとでっかいのに、翌日届いてしまうAMAZON先生にはいつも脱帽ですね。
と、毎度のことですが、ずいぶん長くなってしまったので、
丈夫なベストセラー【ファンボード】で効率よくロングボードを上達したい~2
につづきます・・・・。
BIC SPORT 7’9” Natural surf 2
BIC SPORT 7’6” Mini Nose Rider